「ストリート・オブ・ファイヤー」
●無類に<映画>しています!青春アクション極まれり!

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芸術に淫せず、芸術に媚びず、エンタテインメントにこだわりを持ち、独特のポリシーを胚胎しながら、着実な映画の造り手……これがわが愛好する映画人です。
時に綺羅星のような作品を生みます。彼らを<発見>する楽しみ……も、映画をおおいに楽しむ要素ではあります。

まず「ウォリアーズ」('79)で、要注目、でした。
暴走族を素材にしていますが、そんじょそこらの徒党を組むだけの暴走族とは違います。花(ファッション)も実(気骨)もある暴走族です。
ストリート・キッズ&ストリート・ファイターと言った方がいいでしょう。

ジョン・フォードやハワード・ホークスのあと、サム・ペキンパーが男性アクションの筆頭でしたがそのあと、大いに肝に刺さったのがこの作品で、以後ウォルター・ヒルから眼が離せなくなりました。

カリスマ・リーダーの殺害の濡れ衣を着せられた“ウォリアーズ”の一夜の逃走劇ですが、うだるような暑さだとか、きらめく刃物だとか、シンプルなお話であればあるほど、見せ方にワザを凝らすこの監督一流のこだわりが緊迫の映像をもたらして、70年代忘れられない一傑作です。
後年ピュアなスタイルが崩れて、いささか凡庸になってしまいますが、これは初期の最高作です。ぜひぜひのお奨めです。

そして「ストリート・オブ・ファイヤー」となります。
この作品も、何の変哲もない<お話>です。
さらわれた恋人を取り返す、それだけです。
それが<神話>になってしまいます。
演出技術が水際立っているため、というしかないのです。
このケレン、きっぷ、おとこ気――ウォルター・ヒル、スチルを見ると、史上最強助っ人外人、ランディ・バースに似ている。
それさえ嬉しい気がします。

全編に響き渡るロックの爽快感、ロックンロールそのものの持つ獣性、
――アナーキズムの快感、青春の無秩序の躍動感。
それがロックの力であり、映画のふるさとであることを、ウォルター・ヒルは骨の隋まで知っている、という音と映像。
まさしく「ウォリアーズ」('79)を造った、正統の嫡子といえる作品です。続きを読む

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