「恋愛専科」
●青春の恋における聖書、或いは輝かしき宝典!

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アル・ディ・ラという歌曲をご存知でしょうか。
青春の純潔のシンボルたる<銀の燭台>をご存知でしょうか。
トロイ・ドナヒュー&スザンヌ・プレシェットをご存知でしょうか。

そのすべての答えが「恋愛専科」('62)にあります。
もしこの作品を初めてご覧になる機会が一度でもあれば、この美しい画面も、主演したふたりも、ローマも、そしてなにより、アル・ディ・ラを豊かに思い起こすことが出来るのです。

RomeAdventure29.jpg若き時代に、こんな恋人がいれば、その恋人とローマーをこんな風に彩ってみたい、そう感じさせるカップルがローマの観光地を経巡り、おとなの世界の案内人は、ロッサノ・ブラッツイ(「旅情」で男を上げました)とアンジー・デッキンソン(「リオ・ブラボー」でジョン・ウェインに<逮捕>される元バート・バカラック夫人)。

監督のデルマー・デイヴィスは、これが素晴らしいキャリアの映画の職人。
あの「邂逅」「めぐり逢い」の名脚本はレオ・マッケリーと共作ですが、映画史に燦と輝いています。
西部劇にも「決断の3時10分」「襲われた幌馬車」がありますし、トロイ・ドナヒュー主演では「スーザンの恋」「二十歳の火遊び」があります。
活動は60年代で終わっていますが、「恋愛専科」と「めぐり逢い」で、青春期とおとなの世代の、聖典というべき、ふたつの美しい恋愛を具象化したことになります。

RomeAdventure25.jpgスザンヌ・プレシェットが、なんと美しいことでしょう。大げさにいえば、こんな恋人を若き時代に持てれば人生を棒に振ってもいいくらいの美しさです。あれこれ衣装を変えて出てくる彼女のファッションも楽しい見ものです。
この作品以上の出演作はない女優でありますが、故にこそ絶大な価値をこの作品に付与しています。

オールド・ミスたちの職場に過ぎない大学を離れて、その退職を<独立記念日>と宣言して旅立つプルーデンス・ベル。その大人へのアドヴェンチャーを、全く見事なほど世の邪悪な部分を切り捨てて出来ている至福の映画です。
せいぜいアンジー・デッキンソンがわさびを利かせている(適任)くらいで、ロッサノ・ブラッツイもバイトする書店の女主人との会話も含蓄に富み、マシュマロみたいな風味といえばそうなのですが、やはりこの幸福な青春を胸に持つと、アリデベルチ・ローマ!と言ってみたくなります。
そう、ぼくらには「恋愛専科」がある。そんな誇らしい映画でもあります。

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恋愛専科」LOVERS MUST LEARN ROME ADVENTURE(1962/120分/米WB)
監督:デルマー・デイヴィス
製作:デルマー・デイヴィス
脚本:デルマー・デイヴィス
撮影:チャールズ・ロートン・Jr
音楽:マックス・スタイナー
出演:トロイ・ドナヒュー、スザンヌ・プレシェット、ロッサノ・ブラッツイ、アンジー・ディッキンソン

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タグ:聖書 宝典
posted by 映画貴族ニャン at 05:25 | Comment(2) | TrackBack(0) | 青春>恋愛専科
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