「ある日どこかで」
●映画だけが叶える至高の愛!

ある日どこかでV7.jpg恋愛も積み重ねてきますと、だんだん贅沢になって、帯に短し襷に長しの具合になってきますが、この世に、もはや至高の愛はないかもしれぬ、そんな想いにかられたら、ぜひ見てもらいたい恋愛映画、とでも申しましょうか。

あるいは、あれこれスターに恋い焦がれて、そのスターとの恋愛が可能なりせば、さだめしこんな具合ではなかろうか、と類推もできる恋愛映画、とでも呼べるでしょうか。
いずれにせよ、現世にはない至高の愛にひととき飛翔できるのが「ある日どこかで」('80)なのです。まさしく映画が夢の具であるなら、この作品など、まこと上等な甘味も隠し味も備えたスウィーツ、ということができます。

ある日どこかでU5.jpg企画段階で一度暗礁に乗り上げ、それでも製作にかかれたのは「ジョーズ2」('78)のヒットのご褒美、それでも予算は当初あてにしていた半額というスタートだったようです。しかし、スタッフ・キャストが乾坤一擲、チームワークよろしく創意工夫、珠玉と言っていい奇跡の作品となったのがこの作品です。

ヒーローはスーパーマン=クリストファー・リーヴだったから、良かったのかもしれません。非現実な空間、荒唐無稽に陥りかねないタイムトラベルのお話を、確かな実在で示してくれたのです。ヒロインがまたこの作品でその美貌を刻印したジェーン・シーモア、この作品こそが名実ともに彼女の代表作となったのです。

ある日どこかで8.jpgホテルに飾られた一幅の写真に魅入られるまま、その女性が現役の女優として活躍したその時代にトリップしたくなったとして不思議ではありません。その美しき女性がいま老婆となって、彼の掌に懐中時計を握らせ「戻ってきて!」と囁いたのですから。

この構図こそ、実は映画を観る映画好きの、映画に入り込むことわりの、シンボライズと、言えないでしょうか。映画はいつも美しき女性(男性)に似るのですから。そして、ある世界への旅立ちとその記憶に充たされる時間なのですから。
「Come back to me」そのことばに飛翔する男の心に、わが意も得たりという感覚です。ほんの些細な不注意で、その夢が、遠く飛び退る瞬間こそ、映画の白眉とも言えます。その失意は、もう映画を観ることができないような失意とも重なります。

しかし映画にだけ、この至高の愛は在り、幾度も繰り返し観ることが可能なのです。
映画に幸あれ!です。
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ある日どこかで」(SOMEWHERE IN TIME 1980/103分/米)
監督:ジュノー・シュウォーク
原作&脚本:リチャード・マシスン
撮影:イシドア・マンコフスキー
音楽:ジョン・バリー
出演:クリストファー・リーヴ、ジェーン・シーモア、テレサ・ライト、スーザン・フレンチ、クリストファー・プラマー

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posted by 映画貴族ニャン at 16:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 恋愛>ある日どこかで
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